この記事を読んで分かる事
- 絶対音感を鍛えるトレーニングの方法
- 絶対音感を身につけるメリット
- トレーニング内容の参考にしたものや効果の根拠
- 身についた音感が、絶対音感なのか相対音感なのか調べる方法
我が家でも5 歳息子と実際に行っている絶対音感トレーニングが効果的だったので、ご紹介します!
絶対音感トレーニングは、6歳までの幼少期に行う事で、効果が出やすいと言われています!
絶対音感に興味はあるけど、6歳を超えたら意味がないんだ。。。
6歳を超えていても、相対音感が養えるので、トレーニングすれば音感が付きますよ。
ちなみに息子のトレーニングに付き合っている大人の筆者も、最近では和音の音が少し当てられるようになってきたんです!大人ですけど、音感がついてきたって事ですよね。
絶対音感に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
絶対音感を身につけるメリット
絶対音感が付くメリットはたくさんありますが、1つは、流行りの曲やゲーム音楽の耳コピができるようになることです。音感がある人は、CMで流れた曲や大好きなゲームの曲などを大胆に記憶して、とても簡単そうに弾いてしまいます。「気に入った曲が短時間で弾けるようになったら」と、ちょっと想像しただけでも楽しいですよね。
そのように知っている曲や弾ける曲がどんどん増えてることは、さまざまな音楽ジャンルのボキャブラリーを豊富にすることにもつながり、総合的な音楽力が上がります。
また、音感があれば、ピアノの練習もしやすくなります。ある程度ピアノが出来る人でも、譜読みが苦手だったり、時間がかかる人は多いと聞きます。譜読みに苦労すると、新しい曲の練習がどうしても面倒くさくなりがちですよね。一方、音感があれば、楽譜の情報だけでなく、曲を聞くことでも覚えられるので、譜読みにかける時間が軽減され、新しい曲の練習もとっかかりやすいでしょう。
さらに、絶対音感の持ち主は、言語の習得が早いといいます。耳が良くなり、英語のリスニングなどにも良い作用があるようです。
絶対音感を習得する為の自宅で出来るトレーニング方法
絶対音感習得の方法手順は、以下の通りです。
- 親がピアノで和音をランダムに弾いて子供に答えてもらいます。答え方は和音に対応した色の付いた旗やカードを用意して色名を答えてもらいます。
- 答えが間違っていた場合は正解を教えてからもう1度聞いてもらいます。
- 1回のトレーニングで20〜30個(時間にして2〜3分)を1日4〜5回行います。
- ミスが無くなったら1つずつ和音を追加していきます。
学校もあるし、これを毎日きっちりとやるのは無理じゃない?
そうなんです。実際にはほとんどの場合、4〜5セットやるのは難しく1日に1セットしかできていません。。
え・・・・(疑いの目)
ですが、効果は確実にあると実感しています!!!
トレーニング方法を忠実に行うことも大切ですが、親も子も無理しすぎないことも大切だと思います。無理にトレーニングすることで、子供が強制的にやらされていると感じてしまい、音楽自体が嫌いになったら本末転倒です。
トレーニングを始める声かけ方法としておすすめなのは、子供と楽しく遊ぶ感覚で『音当てゲームするよ〜♪』みたいな一声です。
子供に和音を弾いてもらって親が答えたりしても面白いですよ。(子供は親が間違うと喜んでくれます。笑)
理想通りにトレーニングすることが難しくても、毎日コツコツ継続することで、実際に音感が身について来ます!無理しすぎないでゲーム感覚で続けられるといいですね。
使う和音の種類は?和音を全て聞き取れるようになった後は?
まずは白鍵音9和音です。
ドミソ→ドファラ→シレソ→ラドファ→レソシ→ミソド→ファラド→ソシレ→ソドミ
まずはドミソだけ2週間くらい聞いて覚えてもらいましょう!完全に覚えたタイミングで次のドファラを追加します。
次に黒鍵音5和音です。
ラド#ミ→レファ#ラ→ミソ#シ→シ♭レファ→ミ♭ソシ♭
練習はピアノが良いという人もいますが、音感に関しては正しい響きが分かれば良いので、電子キーボードなどでも練習はOKですよ!和音が全て終わったら、音の細分化(単音)に入るので、鍵盤数は88鍵盤のものが良いです。
ちなみに『もう一つ鍵盤があれば、親が和音を弾いて、子供も和音を弾いて答える』みたいな方法もできますね。
親子で問題を出し合ったりもしやすいのでおすすめです♪
和音が全て習得できたら単音に細分化していきます。(上記の和音が全て聞き取れれば単音も既にほとんど聞き取れてると思います)
新たな和音追加のタイミング
新たな和音を追加して数日間は覚える期間とし、親がピアノ等で弾いてきかせます。
その後、問題として出していきます。2週間連続でほぼ間違わない様になれば覚えたものとして新たな和音にはいります。
初めたばかりは、和音数が少ないので簡単なので2週間ちょっとで新たな和音追加できると思います。和音数が1つ、2つ、3つ・・・と増えて行くと、新たな追加までに最低でも3週間はかかるはずです。
トレーニングで注意する事
・聞いて分からなかった和音は子供に考えさせる時間を与えずにすぐに答えを教える事
・ヒントを出さない事
・わからないからと言って何回も弾き直して答えさせない事
・親の忍耐力が超重要。親も一緒に毎日トレーニングなので、親が途中で投げ出さない事
音の高低を頼りに音あてしてしまう瞬間をなるべく作らない事が大切です。あとは親の忍耐力です。仕事や家事など忙しい毎日の中で、練習に付き合うのは中々ハードですが、ルーティン化する事が大切です。
なぜ和音でトレーニングするのか
トレーニングに単音ではなく和音を使う理由はなぜか。
それは『和音』という刺激が、基準の音からどれだけ離れているかの判断ではなく、その音自体の響きを覚えるのに適しているからです。
結果として絶対音感を習得するのに和音でトレーニングする事が有効なようです。
身についてきた音感が、絶対音感音感なのか相対音感なのかの判断基準
和音が聞き取れたとして、それが絶対音感として分かっているのか相対音感として分かっているのか判断する方法があります。
その方法は判別するには3種類のミス(和音聞き間違い)に注目することです。ミスの種類は3つあります。
1つ目はドミソとミソドのように、構成音が同じで和音間でのミス。音の高低差を頼らず起きたミスです。
2つ目はドミソとドファラのように、構成音が違うにも関わらず、音の高低差を頼りとしたミス。
3つ目は上記2つでもないミス。これは全く音が分からなかったと言う事。
絶対音感トレーニングの参考にした2つ
いくつか書籍を読みましたが、内容は似ていました。その中でこの2つがわかりやすく、具体的でした。実際に読んでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
トレーニングの参考にしたもの1つ目。絶対音感に興味のある方にオススメの本です⬇︎
『子どもがどんどん賢くなる「絶対音感」の育て方 鬼頭 敬子』
子どもがどんどん賢くなる「絶対音感」の育て方 [ 鬼頭敬子 ] 価格:1430円 |
トレーニング方法は論文の方と似ていましたが、著者の鬼頭さんはご自身で音楽教室を経営しているそうで、これまでの子供たちとの関わりの中での実体験やレッスン体験者の声を読む事ができます。
また、レッスンでの子供への声かけの方法やコツなども書いてあり、実践的な内容でした。
トレーニングの参考にした2つ目がこちらの論文です⬇︎
榊 原 彩 子 2004 年 52 巻 4 号 p. 485-496
絶対音感習得のトレーニングのやり方や、トレーニングを行った2歳〜6歳までの子供たちのトレーニング結果を比較して絶対音感と年齢の関係性をまとめたものです。
実験結果をまとめているのでエビデンスもあり、とても参考になりました!
コメント
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